2015年7月6日月曜日

世界遺産考-これは第二の慰安婦問題ではないか?


「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録が決まりました。これは一見慰安婦問題に関係無い様に思う方もおられるかも知れませんが、大有りだと思います。むしろこちら(徴用工の請求権)が本命という話もあります。

韓国の横槍が無ければ、本来は喜ばしいニュースでした。日本の大切な歴史であり、誇りです。

ところが、ご存知の通り韓国の妨害を受けました。

http://www.asahi.com/articles/ASH755G12H75UHBI015.html

これは大変憂慮される事態です。上の朝日新聞の記事に、

「審議の来年以降への延期や投票による採決といった大きな禍根を残す事態は回避した」とありますが、残念ながら大きな禍根が残ったと思います。

「強制労働」文言使われず、ともありますが、日本政府代表が実質的にそれを認めてしまいました。


http://www.sankei.com/world/news/150706/wor1507060028-n1.html

菅官房長官や岸田外相が「強制労働を意味しない」と言っても駄目です。以下にポイントを述べます。

1 朝鮮人の徴用について日本側は「働かされた」と言っていますが、韓国側は「日本が初めて『強制労働』を認めた」と喜んでいます。しかし、いくら日本側でそう強弁しても英語で

brought against their will and forced to work under harsh conditions

ではどうしようもありません。これを見た外国人に「強制ではない」と言っても理解はしてくれません。

2 forced to work =「働く事を強制された」について議論がありますが、ひょっとすると代表団としては forced to work under harsh conditions = work under harsh conditions をforceされた=「『苛酷な環境で働く事』を余儀なくされた」と言いたかった、と釈明をするかも知れません。しかしそんなものは通用しないでしょう。いつの間にか奴隷労働のストーリーが作られるかも知れません。

3 「徴用」について考えてみます。確かに、徴用に強制性が無いかと言えばあります。でもそれを「強制労働」と呼ぶでしょうか?例えば
強制徴兵
強制徴税
強制納税 
強制兵役
と言うでしょうか?否です。

4 朝鮮人の徴用は1944年からであり、例外を除き給与も払われていました。

5 当時の日本国民は皆それらを含めた何らかの義務を負っていました。日本人も台湾人もです。

6 今回の交渉で韓国は「請求権での要求はしない」と述べたそうですが、本当に大丈夫でしょうか?そもそもこの世界遺産登録自体、たった2週間前に両国の外相で協力を約束しましたね?

7 「『強制性』を認めて謝罪をしてくれればそれで問題を終わりにする、賠償も請求しない」という話を思い出します。何かに似ていますね、そうです河野談話です。その後はご存知の通りです。

8 今回、条件付き、しかも大きな禍根を残してまで無理に登録すべきでは無かったと思います。確かに各地元や代表団は目先の事に関心があったでしょう。焦ったのでしょうか。しかし、第二の慰安婦問題を作ってしまったとしたら、取り返しがつきません。

9 これまでの韓国の行いを見ても、このまま相手が約束を守り、大人しく引き下がるとは到底思えません。なぜ韓国に騙され続けるのでしょうか。なぜ教訓を生かさないのでしょうか?相手は韓国です。最悪を想定すべきです。

最後に感想としては正直非常に残念です。

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