2015年2月12日木曜日

英語版では自社に対する訴訟を隠す卑怯な朝日新聞

元朝日新聞記者の植村隆氏が西岡力教授&文春を訴えたのに続いて、先日櫻井よしこ女史&新潮他を訴えました。

それらのニュースは当然朝日新聞にも出ており、英語版にも出ています。

http://ajw.asahi.com/article/behind_news/social_affairs/AJ201501100041

http://ajw.asahi.com/article/behind_news/social_affairs/AJ201502110053

一方で、朝日新聞自身が2件(一つは8,700人超、もう一つは400人超)訴えられている件

http://www.asahi.com/articles/DA3S11571413.html

http://www.asahi.com/articles/DA3S11593763.html

については、ご紹介したように

http://ianfucwi.blogspot.jp/2015/01/blog-post_29.html

紙面では申し訳程度に(定義が若干違うかも知れませんが)ベタ記事扱いでこっそり紹介したのみ、そして、

二件とも英語版ではダンマリです。

ここで朝日新聞英語版の今年に入ってからの「comfort women」でヒットする英文記事をご紹介します。各記事のテーマは、以下の通りです。

・安倍談話、反省の表現が焦点 戦後70年、アジア諸国への言及は(2015/01/09)
・Foreign governments focused on details of Abe's war-anniversary statement(安倍談話への米国などの牽制、2015/01/09)
・Former Asahi reporter files suit against university professor, publisher(植村氏一度目の提訴、2015/01/10)
・Publisher to drop ‘comfort women,’ ‘forcibly taken away’ from high school textbooks(数研出版教科書が従軍慰安婦強制連行記述削除、2015/01/10)
・朴(クネ)氏「日本の変化、重要」 首脳会談実現へ要求 年頭会見(2015/01/13)
・Ministry complains to U.S. publisher over 'comfort women' passages in history textbook(外務省がマグローヒル社へ修正依頼、2015/01/14)
・Abe urges Seoul to respect press freedom, let journalist leave country(安倍首相が産経加藤氏の拘束をやめるよう言及、2015/01/16)
・Dark facts in Japan's history all the more important to keep in schoolbooks(教科書から「慰安婦」記述を削るな、2015/01/22)
・Japan, S. Korea nearly settled 'comfort women' issue, according to ex-president's memoirs(野田政権が慰安婦賠償をしかけていた、2015/01/30)
・NHK president cautious about reporting on 'comfort women' as Abe ponders new war statement(NHK籾井会長の慰安婦報道スタンスを批判、2015/02/06)
・Doubts about Momii as head of NHK only deepen(NHK籾井会長の公共放送のトップとしての資質に疑問、2015/02/07)
・Former Asahi reporter files 2nd defamation suit over articles on 'comfort women'(植村氏、2件目の提訴、2015/02/11)
・Momii under fire again to step down as NHK president(NHK籾井会長が辞任を要求される、2015/02/11)

どうでしょうか。

今年話題になった慰安婦関連ニュースは主要なものはほぼカバーしていると言えますが、肝心の朝日新聞社が訴えられた件の記事だけは、私が調べた限り英語版では存在しません。

これはどういう事でしょう?私はこう推測します。世間がこれだけ朝日新聞の動向を注視している中、自社が訴えられた2件の訴訟について紙面に載せないのはさすがにさらなる批判を招く、また、日本語インターネット版も同様なので淡々と載せざるを得ない。

しかし、海外には知られたくないからなのか、インターネット英語版には載せない。他の慰安婦関連ニュースは上記のようにたくさん英語版で配信しているのに、都合の悪い自社に対する訴訟のニュースだけ英語版がありません。

「第三者委員会報告を重く受け止めた」反省はどこに行ったのでしょうか?「知る権利」はどこに行ったのか?なぜインターネット日本語版にのみこのニュースを掲載し、一方でインターネット英語版には掲載しないのか。

卑怯ですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿