2015年1月7日水曜日

朝日新聞「慰安婦報道」に対する独立検証委員会

最近朝日新聞をめぐる動きが激しく追いつくのも正直なかなか大変であった事もあってしばらくの間、一部時系列が前後したりタイムリーで無かったりしますがどうかご容赦下さい。

ともすれば忘れがち・惑わされがちになってしまうのは、先般の「朝日新聞慰安婦報道について検証する第三者委員会」というのは、公的機関でも最高裁判決でも何でもなく一民間企業(もちろんその性質から力はありますが)である朝日新聞社が人選し、仕事を依頼し、おそらくその対価も支払った方々、且つ今回で朝日と喧嘩別れして以後は一切朝日の仕事をしない覚悟、という前提ではない方々に自社の報道の分析を依頼したものになります。もちろんだからと言って内容に一切信憑性が無いというわけでもなく、意外と踏み込んだという見方や当然評価されるべき部分も多々あります。しかしながら、この報告書が朝日新聞にとっての最終的な免罪符になるわけでも何でもなく、各委員が世間的に偉い先生方ではあるにしても、ある意味では「一つの意見」に過ぎません。この報告書で「捏造が無い」と言っているから、また「国際的影響はさほど無かった」と言っているからそれがそのまま事実として認定され、確定した、という事にはなりません。別の意見も当然あります。(まあその別意見も一つの意見であり、立場が異なれば意見も異なるのはどうしても残りますが)

「それなりに踏み込んだ」という評価のある今回の第三者委員会報告書ですが、どうでしたでしょうか?今回のメンバーには具体的個人名を挙げるのは避けますが、元から朝日新聞に批判的であったり厳しい姿勢を取る人達と見られる人達は入っていませんでした。別の人達であればどういう別の見解を示したであろうかに興味がありますが、そういう人選にならなかったのでこれについてはどうしようもありません。その観点で興味深い取り組みがありますのでご紹介します。産経新聞から、「朝日新聞『慰安婦報道』に対する独立検証委員会」についてです。


朝日新聞自身が設置した第三者委員会に大きな期待はできない、という思いが根底にあったのでしょう。また、この検証委員会は朝日の第三者委員会報告書自体も妥当かどうかを検証しようとしている点も注目に値します。

こちらの検証結果が1月下旬に出されるという事ですが、楽しみですし、もう一つ楽しみなのはまずは朝日新聞がこの「朝日新聞『慰安婦報道』に対する独立検証委員会」に協力をする・また謙虚に聞く耳を持つ度量を示すかどうかです。 

独立検証委員会では朝日新聞関係者への聞き取りもしたいとの事で、朝日新聞がそれにきちんと対応するか。また、結論が出された時に朝日新聞がこの他者からの(おそらくは厳しい)意見にどういう姿勢を示すかです。まさか「取材拒否」「自分たちに批判的だから、都合が悪いから無視」とかしませんよね?これから政治家相手に取材拒否されても文句も言えなくなりますよ?やましい事が無ければ、耳が痛い事でも堂々と対応すれば良いのです。このメンバーの方々は本家第三者委員会に劣らない偉い先生方・立派な方々ですよ?渡辺新社長が1月5日の会見で「(これからの朝日は)朝日新聞に対する異論や反論を含めて、多様な価値観や意見を掲載します」と言っていましたが、自前の委員会の報告のみならず、わざわざ集まったこういう方々の真の外部意見に真摯且つ謙虚に耳を傾けるべきなのではないでしょうか?早速その宣言を実践していただきましょう。

「朝日新聞『慰安婦報道』に対する独立検証委員会」の報告が本当に楽しみです。

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